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【四半期決算】飯野海運3Q、中東・欧州航路の採算悪化

2011年2月1日 (火)

ロジスティクス【平成23年3月期第3四半期連結業績】
社名:飯野海運
売上高:563.8億円(1.8%減)
営業利益:23.2億円(18.2%減)
経常利益:10.6億円(1.8%減)
四半期純利益:3.1億円(前期はは12.0億円の損失)

 

中長期契約を主体とした経営で市況停滞に伴う影響を最小限に留められるよう、既存契約の有利更改、効率的な配船や運航、不採算船や老齢船の処分を含めた船隊の再整備、経費の削減などに取り組んだ結果、第3四半期単独の売上高は減少したものの、営業利益、経常利益は増加した。

 

外航海運は、原油タンカー、プロダクトタンカーで支配船腹のほとんどを中長期契約に投入し、安定収益を維持。ケミカルタンカーでは、主要航路の中東からアジア向け航路で大口顧客との数量輸送契約の集荷を中心に概ね安定的に推移した。アジアからインド・中東方面向け航路も、パームオイルのスポット輸送を積極的に取り込み、効率配船に努めたが、中東・欧州航路で中東のプラント故障による製品供給不足、欧州からインド・パキスタン向けの貨物輸送量が大幅に減少した結果、航海採算が悪化した。これらの結果、ケミカルタンカーの期中の採算は低調に推移した。

 

大型ガスタンカーでは、LPGタンカー、LNGタンカーともに既存長期契約への投入により、引き続き安定収益を確保。ドライバルクキャリアーは、市況変動の影響を受けない木材チップ専用船、電力会社向け石炭専用船や数量輸送契約の安定収益に加え、効率的な用船・配船に努めた。