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【決算】飯野海運、営業利益41.4%減少

2011年4月28日 (木)
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財務・人事<外航部門>
原油タンカー、プロダクトタンカーは、支配船腹のほとんどを中長期契約に継続投入することにより、安定収益を確保した。ケミカルタンカーでは、輸送数量は一部航路では落ち込みがあったものの、主力の中東からアジア向け航路を中心におおむね安定的に確保。また、新規の数量輸送契約も獲得した。

 

運賃市況は回復傾向を示したが、円高による収入の減少や燃料油価格高騰によるコストの増加を補うには至らなかった。既存契約の有利更改、新規数量輸送契約の獲得、効率的配船や減速運航、不経済船や高齢船の処分や最適船型船への入れ替えを含めた船腹調整などを実施し、採算性向上に努めた。

 

大型ガスタンカーでは、LPGタンカー、LNGタンカー共に既存契約への投入により安定収益を確保した。また、LPGタンカーについては船隊規模の拡大に取り組み、新たに国内荷主向けの中長期契約を獲得した。ドライバルクキャリアーでは、木材チップ専用船や電力会社向け燃料用石炭専用船の安定収益を基盤として、肥料や石炭などの数量輸送契約を中心に積極的に集荷を行い収益の確保に努めた。

 

また、日本を中心とするアジア、太平洋水域に加えて、中東、南米などにも配船し、航路の多角化を進める一方、運航コストの削減や効率的配船などに努め、収益の向上を図った。

 

<内航部門>
夏場のLPG不需要期に運航船腹の入渠を集中させ、船腹の調整を実施。また、内航船腹の一部を近海輸送へ転用し、石油化学ガスの中国などへの輸出に積極的に取り組んだ。近海輸送では、支配船腹のほとんどを中長期契約に継続投入し、安定収益を確保。また、2隻の新造船を船隊に加え、将来の安定輸送と収益確保に努めた。