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多様な船種デザインの開発スピード向上図る

三菱重工、デンマークの船舶設計会社と協業

2014年2月5日 (水)

荷主三菱重工業は5日、デンマークの船舶設計会社「オデンセ・マリタイム・テクノロジー社」(OMT)と船舶エンジニアリング事業で協業することに合意した、と発表した。造船分野で豊富な実績を持つ両社が協業することで、多様な船種のデザインをスピーディに開発し、ライセンス事業を拡大していく狙い。

協業では、主に三菱重工が推進性能面の開発を担当し、船型のデザイン、モデル試験、省エネ装置の開発、プロペラの開発などを行う。OMTは、主に三菱重工が開発した船型に基づく概念設計、基本設計を受け持つ。

実績が豊富なコンテナ船だけでなく、バルクキャリアや中小型液化ガス運搬船の開発も行う計画。OMTは、中国市場で高い評価を得ているバルクキャリアのデザインも保有しており、これに三菱重工が開発した船型や省エネ装置、プロペラを採用することで、より高い性能を持つデザインを目指す。

OMTは2010年に、造船会社「オデンセ・スティール・シップヤード社」(OSS)から分離・独立した船舶設計専業会社で、OSSが四半世紀にわたって培った技術・ノウハウをビジネス展開する権利を持つ。OSSは、世界最大のコンテナ船オペレーター、A.P.モラー・マースクの子会社で、同社へ供給するコンテナ船、バルクキャリア、RORO船、タンカーの建造実績が豊富。