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豪州イクシスLNGプロジェクト向け

横河電機、モス型LNG船の制御システム受注

2014年2月18日 (火)

荷主横河電機は17日、川崎重工業から豪州のイクシスLNGプロジェクトのLNG運搬船向け制御システムを受注したと発表した。

このLNG運搬船は、世界最大のモス型(独立球形型)LNG船で、豪州で建設中のイクシスLNGプロジェクトのLNGプラント完成後にLNGの輸送を担う。プラントの完成に合わせて、2016年末までに竣工する。

推進システムには、モス型LNG船で初めて燃料油とガスの両方を燃料として使えるディーゼル電気推進システム(DFDE)を採用。同社はLNGタンク、荷役設備、DFDEを構成するエンジンへのガス供給や動力機関への電力供給の監視・制御を行う制御システム(IAS)として、統合生産制御システムを納入し、エンジニアリングと試運転のサポートまでを担当する。

同社は12年に、イクシスLNGプロジェクトのLNGプラント、沖合生産・処理施設、沖合生産・貯油出荷施設(FPSO)など一連の施設で制御システムを受注しているが、今回の契約により、プロジェクトの生産から運搬に至る設備の制御システムとして同社の統合生産制御システムが採用されることになる。

北米、ロシア、アフリカなどで生産されるLNGの運搬船の建造が多く計画されており、同社は「今回の受注を弾みに、LNG船に加え、FPSO、天然ガス洋上液化設備(FLNG)、LNGの受入・再気化機能を持つ浮体式設備(FSRU)など海洋資源生産設備向け制御事業の拡大を目指す」としている。