拠点・施設環境省は21日、昨年6月に除染工事を終えていた常磐自動車道の広野IC-常磐富岡IC間で復旧工事が行われたことを受け、路面舗装などの効果による線量の低減状況を調べるため、モニタリングカーによる走行サーベイを実施、同省が掲げた「除染方針」の目標空間線量率を大きく下回っていることを確認したと発表した。
同省は12年12月から常磐自動車道で除染工事を行い、13年6月に作業を終了、9月に除染結果を公表。このほど広野IC-常磐富岡IC間の復旧工事が行われたことを受け、路面舗装などの効果による線量低減を期待した「除染方針」の達成状況を確認するため、モニタリングカーによる走行サーベイを実施した。
この結果、目標としていた「供用時にほぼ3.8µSv/h以下」に対し、1月23日に実施した測定では1時間当たりの平均線量が1.5-1.7µSvとなった。
同省では、合理的な範囲内で効果的な除染をできる限り実施し、路面上での供用時の空間線量率を、最も高い箇所でもほぼ9.5µSv/h以下とすることを目指すとしている。