出光興産、カナダでウラン鉱石の生産開始

産業・一般出光興産は17日、カナダ・シガーレイク鉱山の権益7.875％を保有している子会社の出光カナダリソーシス（カナダ・アルバータ州）が、同鉱山でウラン鉱石の生産を開始したと発表した。

シガーレイク鉱山はカナダ・サスカチュワン州北部に位置し、可採埋蔵量10万8000ショートトンU3O8（ウラン精鉱U3O8の重さを表す単位で、1ショートトンU3O8＝0.9トンU3O8）、平均品位18.3％U3O8と世界有数の大規模高品位ウラン鉱床。地下450メートル付近に存在する鉱床から最新の技術を駆使してウラン鉱石を採掘する。

シガーレイク鉱山で生産されたウラン鉱石は、70キロ離れたマックリーンレイク製錬所に輸送され、ウラン精鉱が生産される。マックリーンレイク製錬所は6月末に操業を開始し、2014年のウラン精鉱の生産量は1000-1500ショートトンU3O8を見込む。

18年までに年間9000ショートトンU3O8のフル生産に達する見込みで、フル生産時には生産規模で世界2位のウラン鉱山となる。