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トールエクスプレスから18億円で全株式取得、特積みはトールへ移管

鴻池運輸、九州産交運輸を買収

2014年3月19日 (水)

M&A鴻池運輸は19日、トールエクスプレスジャパン傘下の九州産交運輸(熊本市南区)の全株式を5月1日付で18億円で取得し、子会社化すると発表した。九州産交運輸は4月1日付で特別積合せ貨物運送事業を切り離し、現在の親会社のトールエクスプレスジャパンに同事業を移管することとなっており、鴻池運輸は特積み事業を除く運送、倉庫、通関などの物流事業を取得する。

今回の株式取得は、鴻池運輸が重点的に取り組んでいる医療関連事業の強化を主な目的にしたもので、九州産交運輸が持つ医薬品輸送の技術、実績と、自社が展開している院内物流や医療機器物流といったサービスを組み合わせることで、より効率的な医療物流モデルを構築する狙い。

九州産交運輸の直近の業績(2013年6月期)は、売上高107億1700万円、営業利益500万円、最終利益6100万円となっており、11年6月期に最終赤字となってから徐々に利益は改善してきているが、売上は漸減傾向にある。このうち特積み事業を除いた金額は「未定」のため、鴻池運輸では詳細が分かり次第公表する方針としている。