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三井造船、新型の幅広浅喫水船型ばら積み船を引渡し

2014年3月25日 (火)

荷主三井造船は25日玉野事業所で建造していたリベリアのクリオマリン社向け6万6000重量トン型ばら積み貨物運搬船「クリッパーエクセルシオール」が完成し、同日引き渡したと発表した。

本船は、同社の新型環境対応・低燃費船ラインナップ「neoシリーズ」の第一弾となる、新ジャンルの幅広浅喫水船型・6万6000重量トン型バルクキャリアー「neo66BC」で、同船型3隻目の竣工となる。

4基のクレーンを装備した5ホールド(貨物艙)の汎用バルクキャリアーで、同社56バルクキャリアーの使い勝手を踏襲しつつ、大型化を図った。載荷重量6万6000トン以上を確保でき、キャパシティーも8万2800立方メートル以上と大容量を確保。石炭、鉄鉱石、小麦、大麦、大豆など多様なばら積み貨物に対応できる。長尺物やホットコイルなどの半製品輸送も可能。

大型化しつつも、燃量消費量は従来型スープラマックスバルカーと同等以下となる新開発の省エネ船型を採用。オーバーパナマックス幅だが、抵抗特性のほかに、現状トレードパターン、港湾事情、顧客ヒアリングの結果などを総合的に調査・考慮し、幅広浅喫水とすることで、優れた配船自由度と輸送効率を実現した。