フード西友は25日、全国の西友・サニー374店舗で4月1日から、生鮮食品カテゴリーの品質向上の取り組み「生鮮食品満足保証プログラム」を開始すると発表した。
このプログラムでは、畜産物(肉類など)、水産物(魚類・貝類など)、農産物(野菜・果物など)の3部門の生鮮食品の調達、物流、店舗で鮮度管理に至るまでのプロセスを強化し、生鮮食品の品質を高めて顧客満足の向上に取り組む。
この取り組みでは、顧客との「約束」として、購入した生鮮食品に満足できなかった場合、購入時に受け取ったレシートを持参することで、購入金額を返金する。
同社による生鮮食品満足保証プログラムのうち、調達・物流分野では、農産物ごとの品質・鮮度の基準となるガイドラインを策定し、すべての取引先と共有することで仕入れ商品の品質管理を徹底。また、これまで個人の経験や知識に頼るところが大きかった品質基準を一目でわかるようにするためのガイドブックを作成し、店舗の担当従業員と共有することで、店頭の品質・鮮度管理の向上に役立てる。
また、9拠点の同社物流センターすべてで、品質・鮮度の検品を実施している農産物カテゴリーの主要商品の品目数を拡大するとともに、検品頻度も上げていく。また、今後は畜産物、水産物でも検品プロセスを強化。既に畜産物で採用している、ウォルマート補充システムを、水産物、農産物カテゴリーへ拡大することで、ロスの少ない効率的な安定供給につなげる。
さらに、国内外の生産者からの直接調達を増やすことで、直接的に品質・鮮度の管理を行う。これによって納品スピードを上げ、より新鮮な商品を提供できるようにする。現在、国内で直接調達している農産物は、農産物売上全体の35%を占めているが、今後はこの割合を拡大する計画で、海外からの調達についても2014年の米国産牛肉の直輸入を13年比で2倍に増やす。