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スクロール、EC化加速へ資金調達21億円

2010年6月24日 (木)

荷主アパレル系のカタログ総合通販事業を手掛けるスクロールは24日、第三者割当増資と公募増資による資金調達を行うと発表した。物流投資とEコマース化に注力する同社は、4月にインターネット化粧品通販サイト「コスメランド」を運営するイノベートの株式を取得、子会社化しており、今回の資金調達は、このM&A資金と将来の事業拡大に備えた運転資金を確保するため。

 

調達する資金の手取り概算上限は20億9000万円で、このうち12億円を短期借入金の返済に充て、残額を仕入れなどの運転資金に充てる。第三者割当増資の引受先は野村証券。

 

スクロールは、昨年10月の社名変更を機にインターネット通販ビジネスの拡大による通販事業モデルの再構築、ソリューション事業拡大のための新物流センター建設、直貿仕入れ拡大などに取り組んできた。また、中期経営計画の最終年度に当たる今年度は、カタログ総合通販の枠を超えたファッションECポータル企業を目指し、トレンドの見極めによる商品企画精度の向上、調達・カタログ企画期間の短縮化、在庫処分の早期化を徹底するSPA通販型のビジネスモデルを志向している。