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横浜港、メタノール・バイオ燃料船入港料を全額免除

2025年12月26日 (金)

ロジスティクス横浜市は2026年1月1日から、メタノール燃料船と一定条件を満たすバイオ燃料使用船を対象に、入港料を全額減免する制度を開始する。メタノール燃料船とバイオ燃料使用船を対象とした入港料減免は国内初の取り組みで、環境配慮型船舶の寄港促進と港湾機能の高度化を狙う。

対象となるのは、メタノール燃料船と、横浜港で混合比率24%以上のバイオ燃料混合油を300トン以上補油した船舶。いずれも入港料を全額免除する。岸壁使用料は減免の対象外となる。横浜市は既存の環境インセンティブ制度に今回の措置を追加し、LNG燃料船などと並ぶ支援メニューとして位置付けた。

▲メタノールバンカリングシミュレーションの様子(出所:横浜市)

国際海運では、温室効果ガス削減に向けた代替燃料船の導入が進んでいる。LNG燃料船に続き、近年はコンテナ船や自動車運搬船を中心に、メタノール燃料船の就航や発注が増加している。バイオ燃料は、既存船の仕様変更が不要な点から、移行期の現実的な選択肢として普及が期待されている。

横浜市はこれまで、APモラー・マースク(デンマーク)などと連携し、メタノールバンカリングの実証や検討を進めてきた。今回の減免制度は、カーボンニュートラルポート形成に向けた取り組みを実装段階へ進める施策と位置付けられる。

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