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川崎汽船、中京地区で初めてバイオ燃料を供給

2025年12月26日 (金)

ロジスティクス川崎汽船は26日、同社が運航する自動車専用船「SERENITY HIGHWAY」に対し、舶用バイオ燃料を供給したと発表した。供給は10月30日に名古屋港で実施され、中京地区における同社運航船へのバイオ燃料供給は初の事例となる。

今回使用した燃料は、脂肪酸メチルエステル(FAME)を24%混合した低硫黄燃料油(VLSFO)で、「B24」と呼ばれる。FAMEは既存のディーゼルエンジン仕様を変更することなく利用できる代替燃料で、原料生産から使用までのライフサイクル全体で84%のCO2削減効果が見込まれる。B24の使用により、同船の航海において750トンのCO2排出削減効果を想定している。

使用したバイオ燃料は、食料や飼料と競合しない再生可能な有機資源を原料としており、製造過程ではEU基準のISCC-EU認証を満たしたFAMEを採用した。供給時には持続可能性を証明するProof of Sustainability(PoS)が発行され、国際的な持続可能性基準への適合が確認されている。本件は、2024年12月に国内で初めて実施したバイオ燃料供給に続く、国内2港目での取り組みとなる。

同社は長期環境指針「“K”LINE環境ビジョン2050」に基づき、国際海事機関(IMO)が掲げる2030年のCO2排出効率40%改善目標を上回る50%改善を目標に設定し、2050年の温室効果ガス排出ネットゼロを目指している。今回の取り組みは、代替燃料導入を通じた脱炭素化を段階的に進める施策の一環であり、今後もアンモニアや水素、バイオ燃料などの活用を検討し、海運分野における環境負荷低減に寄与する方針だ。

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LOGISTICS TODAY編集部
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