郵船ロジ、ベトナム・ハイフォンに多機能倉庫を開設

ロジスティクス郵船ロジスティクスは18日、ベトナム法人の郵船ロジスティクス・ベトナム社が同国北部のハイフォン市に新倉庫を建設し、12日にオープニングセレモニーを行ったと発表した。新倉庫はハイフォン唯一の多機能倉庫。

ハイフォンのディンブー工業団地内に取得した10万平方メートルの用地で、1万2000平方メートルの倉庫と2万3870平方メートルの空コンテナデポ（蔵置能力3000TEU）、トラックヤードを備える、ロジスティクスセンターを開業したもの。

また、これまでのハイフォン港事務所を倉庫に併設する事務所スペースに移転し、通関やNVOCC、営業機能を集約、ワンストップでサービスを提供できる体制を整えた。

ハイフォンは豊富な労働力を背景に、工業団地や高速道路網を初めとするインフラ整備が急速に進んでおり、電子・電気機器、自動車、化学品関連の日系企業の進出が増加。ハイフォン港に隣接するディンブー工業団地は、開発中のラックフェン港にも近い国際物流の要衝に位置しており、今後も物流需要が見込まれるとして、拠点拡充を図るために新倉庫を建設した。

一般倉庫、保税倉庫、CFS倉庫の3つの機能を備えたハイフォン唯一の多機能倉庫として、部材輸入から完成品出荷、バイヤーズコンソリデーションなどに対応する。トラック100台分を駐車できるスペースを確保し、ハイフォン港発着のコンテナ輸送など輸配送サービスも提供する。敷地内の空コンテナデポでは、クリーニング・修理を行う設備を完備した。