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上組、神戸港に大規模青果物流加工センターを建設

2011年6月3日 (金)

ロジスティクス上組は2日、神戸港ポートアイランド中央部の港湾関連分譲用地9万1412平方メートルを神戸市から購入すると発表した。同日、契約書に調印した。

 

用地は国際コンテナ戦略港湾・阪神港の一翼を担う神戸港の同社の中核施設、PC-18コンテナターミナル(KGKT)や上組神戸多目的物流センター(KMDC)、神戸港国際流通センター(K-DIC)に隣接しており、用地前面には300メートルのバースを備えている。

 

同社は購入する用地に経営基盤の中核を担う輸入青果物や穀物取扱い業務の拠点集中化を図り、総工費約300億円を投入して関西全域の消費地を網羅する大規模物流センターを建設する。

 

施設には最新鋭の青果物加工設備を備えてコールドチェーンを実現し、輸入青果物などの本船水切りから製品出荷まで、フレッシュで食の安全を追及する「上組デザイン物流」のモデル施設に位置付ける。

 

国内最大規模の燻蒸・定温保管設備を備え、大規模施設に対応した昇降設備を設置し、荷捌き作業のスピード化につなげるほか、加工棟を併設し、施設間を完全空調で自動搬送による直結管理を行う。

 

岸壁には貨物専用船が常時2隻着岸でき、同時荷役も可能。コンテナターミナルにも近接していることから、コンテナ貨物の迅速な荷捌きが可能。

 

さらに、省エネ対応冷凍機器を導入、環境に配慮した冷媒を使用し、屋上緑化も計画している。地域の社会貢献の一環として、青果棟を中心に見学者への対応も行うという。

 

■施設概要
所在地:神戸市中央区港島6丁目9-4、8丁目1番
名称:(仮称)上組ポートアイランド総合物流センター
敷地面積:9万1412.17平方メートル
延床面積:フェーズⅠ(青果棟他5万680平方メートル、5階建て、加工棟2万1000平方メートル、3階建て、一般棟2万2127平方メートル、5階建て)、*フェーズⅡ以降は、顧客ニーズに即したトリガー方式により施設を拡張。
着工予定:フェーズI2011年8月初旬
完工予定:フェーズI2012年10月