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リネットJ、京都で宅配利用し小型家電の回収実験

2015年4月16日 (木)

ロジスティクスリネットジャパン(愛知県大府市)は16日、京都市の協力で5月1日から不用になったパソコンを宅配便で無料回収する実験を開始すると発表した。小型家電リサイクル法に基づく宅配便回収としては全国初の実験となる。

同社は昨年9月に政令市初の先進的な試みとして「使用済小型家電のモデル回収の実施に関する協定」を京都市と締結し、小型家電リサイクル法に基づく宅配便回収を実施しているが、宅配便回収の利用料金を無料化することで連携による回収効果を高める目的で、京都市の協力を受けて実証実験を行うことになった。

実証実験は5月1日から6月30日まで、パソコン本体を含む回収1回につき1箱を無料で回収する。パソコンのデータ消去ソフトも無償利用できるようにする。パソコンがない場合は通常通り1箱880円(税別)となる。

パソコンはレアメタルなどを多く含むことからリサイクルを重点的に行うべき製品に位置づけられ、既にメーカーが回収する制度があるものの、年間1500万台以上の排出量に対して回収率は6%程度にとどまっている。

同社によると、廃棄物処理業の許可を持たない無料回収業者などによって回収され海外へ資源が流出しているものが「相当数存在している」と考えられており、データが不安・面倒といった理由で年間200万台以上が家の中に眠ったまま(退蔵)になっているという。