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スカニア、EVS38で超高速充電システム発表

2025年6月23日 (月)

荷主スウェーデンの商用車メーカー、スカニアは、ゴーテボリで開催されたEVS38において、電動トラック向けの超高速充電規格「MCS(メガワット充電システム)」を正式発表した。従来のCCS2規格と比較して最大2倍の速さで充電できるこの新技術により、大型電動車両の長距離運行がより現実的かつ経済的に可能になる。

(出所:スカニア)

MCSは最大3000アンペアの出力に対応し、今回のスカニア製品では1000アンペアまでをサポート。バッテリー残量20%から80%までの充電を30分以内で完了できるため、ドライバーの法定休憩時間内での充電が可能となる。750キロワットまでの高出力充電を実現するこの技術には、液冷式コネクターや高度な通信プロトコルなど、安全性と安定性を兼ね備えた設計が導入されている。

スカニアeトラックソリューション部門の責任者ダニエル・シュルツェ氏は「MCSは輸送業界の持続可能な未来に向けた重要な一歩であり、長距離運行における電動化を現実のものとする」と語る。

また、MCS導入と並行して、欧州全域にわたり2025年から充電回廊の整備を開始し、2027年までに1700か所の高性能充電拠点を構築する計画も進行中。これにより運行事業者は、充電時間や価格の不確実性から解放され、業務効率と競争力を確保できる。

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LOGISTICS TODAY編集部
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