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GLP、流山に国内最大32万m2の物流施設を計画

2015年10月30日 (金)

拠点・施設グローバル・ロジスティック・プロパティーズ(GLP)は30日、同社の国内事業の中で過去最大規模の開発プロジェクトとして、千葉県流山市で総投資額が4億9000万米ドル(588億2450万円)に上る物流施設の開発に着手することを明らかにした。

▲完成イメージ(北側)

▲完成イメージ(北側)

施設名は「GLP流山」で、総延床面積32万平方メートルのマルチテナント型、BTS型に対応した大型物流施設となる。同施設はGLP流山I、II、IIIの3棟からなり、2016年夏から段階的に着工、18年内の竣工を目指す。

同社初の試みとして、通常の倉庫機能のほか、工場用途にも対応できる仕様とする考えで、3棟で生産・製造、梱包、配送までを網羅し、サプライチェーンの統合を目指すフルパッケージの施設として運営できるようにする。また、物流業界全体の課題となっている人材を確保しやすくするため、業界初の「テナント企業向けの派遣会社」の出張事務所を施設内に配置する。

GLP、流山に国内最大32万m2の物流施設を計画現地は都心部から25キロで、常磐自動車道流山ICに近く、首都高速6号三郷線・常磐自動車道三郷ICから6キロ、国道16号線にもアクセスしやすい。東武野田線初石駅までは1.8キロの距離となっている。

3棟ともに4階建てで、プレキャストコンクリート造・免震構造を採用し、ランプウェイを設置することで各階にアクセスできる。

さらに、LED照明や空調設備の採用のほか、冷凍冷蔵倉庫機能に対応、配送のターミナル機能の併設など物流効率化に寄与するさまざまな仕様を予定している。

太陽光発電、燃料電池を利用するクリーン電力によって、施設の共用部だけでなく、一般的な倉庫利用の場合の専有部の日中の電気代をほぼまかなえるようにする。託児所、コンビニエンスストア、カフェテリアを設置、バスの施設内への延伸を予定している。

同社の帖佐義之社長は、「GLP流山はGLPの次世代の物流施設と言える。多くの企業が物流業務の効率化を望む今、この施設が多面的なソリューションを提供していく。人材雇用支援もするなど臨機応変にソフト面のサービスも充実させる。一つの施設で多目的機能を備え、物流施設の枠を拡大する事例と言えるだろう」と話している。

■GLP流山の概要

GLP流山IGLP流山IIGLP流山III合計
敷地面積(平方メートル)60,00042,00042,000144,000
延床面積(平方メートル)130,00096,00091,000317,000
ランプウェイダブルダブルシングル
備考中央車路
1階両面バース
片面車路片面車路
1階両面バース