調査・データスポットワーク向けの求人サービスを手がけるタイミーは10月31日、物流企業による軽作業を行うスポットワークの求人が急増し、前年の1.4倍になったとするレポートを公表した。トラックドライバーに対する時間外労働の規制が強化された2024年問題の影響によって1人のドライバーが運べる貨物量が減少したのが主な要因で、同社でも課題解決に向けた取り組みを進めている。
同社の「物流企業におけるスポットワーク活用状況レポート(2025年10月版)」によると、現在、同社のスポットワーク求人のうち物流(軽作業)の募集人数は、前年の1.4倍と急増している。利用する企業でも、軽作業を募集する物流企業が全体の43%を占めた。
これについて、同社は「昨年4月に施行されたトラックドライバーの時間外労働の上限規制の影響が顕在化している。ドライバーが運べる荷物量や走行距離が減少した結果、作業人員の増加にともなう追加コストや、荷主が希望する納期や頻度で輸送できないといった問題が発生している」と指摘している。
こうした課題に対応するため、同社はフィールドマネージャー(FM)を現場に派遣している。FMは派遣先の現場で、スポットワーカーの受け入れや教育、業務の切り出しや職場環境の改善提案などの業務を担う。FMを配置することで、スポットワークの活用が進み、生産性向上も期待できる。
FMを配置している事業所はことし8月の時点で全国に45か所ある。現場のFMがオペレーションの実態を踏まえ、業務の切り出しや最適な人員配置を提案、実行した結果、5か月間で900万円規模の労務管理コストを削減できた例もある。
また、3PLのロジテック(東京都港区)の協力を受け、「フォークリフト運転技能向上研修」を24年10月より行っている。フォークリフトの運転資格を持ちながら実務経験に乏しいスポットワーカー向けの研修で、ロジテックの南船橋倉庫(千葉県船橋市)など2か所で5日間の研修を実施する。参加費は無料で、受講者は研修時間分の報酬も受けられる。
同社は「スポット利用での労働力提供にとどまらず、事業運営の中長期的なパートナーになれるよう物流業界全体の課題解決に向けた取り組みを一層強化していく」としている。
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