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大和ハウス、流山PJの物流施設3棟目が11月稼働へ

2021年10月26日 (火)

拠点・施設大和ハウス工業(大阪市北区)は26日、東日本で最大級規模のマルチテナント型物流施設「DPL流山IV」(千葉県流山市)が完成し、11月1日に稼働すると発表した。大和ハウス工業が当地で手がける計4棟のマルチテナント型物流施設で構成する「DPL流山プロジェクト」の3棟目が完成したことで、いよいよプロジェクトの全容が明らかになる日も近づいてきた。

大和ハウス工業は、DPL流山IVを2019年9月に着工。延床面積32万2299平方メートルと、大和ハウス工業が手がける最大規模の物流施設として、業界でも高い注目を集めてきた。

DPL流山IVの特徴は、良好な就労環境を意識した施設運営にある。働き方改革の支援として、テナント企業の従業員専用の保育施設やコンビニエンスストアを完備するとともに、免震システムや非常用自家発電機を設置。BCP(事業継続計画)にも対応した防災配慮設計とした。

周辺環境に配慮するため「四季のひろば」を設け、一年を通して彩りを与える数種類の植栽を施すとともに、外壁にルーバーを設けるなど、大型物流施設の圧迫感を緩和して周辺の生活環境に配慮した。

機能面では、各階に両面のトラックバースを設置するほか、無人搬送ロボットを50台配備。トラックの入場予約システムやオンラインチェックインシステムを導入するなど、現場作業員やドライバーの業務負担軽減も支援する。

立地面では、常磐自動車道「流山インターチェンジ」から2.5キロメートルと近く、首都圏各地を始め東北や甲信越など広域アクセスにも適している。成田国際空港や東京国際(羽田)空港、東京湾岸エリアの港湾地区への移動も容易であることから、多方面への輸配送拠点としての機能を持たせることができる。

大和ハウス工業のDPL流山プロジェクトは、16年に開発工事に着手し、既にDPL流山IとDPL流山IIIの2棟が稼働。ことし7月に着工したDPLIIは、23年5月に完成予定。プロジェクト全体で敷地面積31万6771平方メートル、延床面積71万1266平方メートルを誇る。

■DPL流山IVの概要
所在地:千葉県流山市平方字上谷383-2ほか
敷地面積:13万5592.56平方メートル
延床面積:32万2299.93平方メートル
賃貸面積:26万824.91平方メートル
構造:PCaPC造(一部S造)、地上5階建て
着工:2019年9月2日
完成:2021年10月31日