荷主常石造船(広島県福山市)は8月30日、中国船主との関係を強化して事業拡大を図るため、上海に現地事務所を開設したと発表した。
中国政府が提唱する「一帯一路構想」を背景に「海運強国」を掲げて躍進する中国船主との関係を強化するため、現地事務所を設けて市場調査や船主への定期訪問を行い、現地の情報をタイムリーに収集する。
同社は江省舟山市のグループ会社「常石集団(舟山)造船」を中心に、中国国内で造船事業を拡大しており、5月には外資単独出資企業として初めて中国の造船所評価基準「船舶業界規範条件」の適合企業リスト(ホワイトリスト)に認定されるなど、中国で存在感を高めている。