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アスクル、「アマゾン追撃」へ埼玉県に新物流拠点

2013年1月10日 (木)

ロジスティクスアスクルは9日、東日本エリアの新たな物流拠点として「埼玉物流センター」(仮称)を埼玉県入間郡に新設し、7月から稼動を開始すると発表した。

同施設は、オリックス不動産が建設中の物件を取得するもので、延床面積2万1856坪(7万2126平方メートル)、地上3階建ての国内最大級の規模となる。

新物流施設の新設により、フル稼働となっている東日本エリアの物流・配送体制を見直し、既存の物流センターが担当する営業エリアを同施設に一部移管する。

西日本エリアでも、大量購入得た商品を入荷の状況からばらさずに入荷の荷姿のまま出荷する「ケースセンター」を既存の大阪DMC(物流センター)から分離して近隣の新設物流センターに移管している。

新センター設置で増強される物流・配送取扱能力により、主に一般消費者向け事業「LOHACO」の当日配送可能な日用品を倍増させ、「ドラッグストアの取扱商材数を凌駕するとともに、Eコマース首位を目指しアマゾンを追撃する」。また、増強された取扱能力は、来年度に開始するフルフィルメント事業にも振り分ける。

競合他社とのサービス比較(アスクル作成)

アスクルでは一般消費者向け事業「LOHACO」で、1900円以上購入した場合、無料で当日時間帯指定配送(エリア限定)を他社に先駆けて実現しており、「今後も物流・配送に注力することにより、その優位性にさらに磨きをかけていく」としている。

また、同施設と大阪DMCには、日本初の自動梱包機「I-pack」を導入し、梱包生産性を10倍に高める。さらに、段ボール内の商品を計測し、最適な高さで自動梱包することで、緩衝材の大幅削減とガムテープ不要の簡単開封パッケージを実現する。

一連の取り組みと平行して今後のロングテール化による商材増に耐えられる保管設備・ITシステムの導入も同時に進め、さ顧客サービス向上に向けた取り組みに注力する。

同施設は、所沢ICから4.5キロメートルと至近で、国道254号線・463号線へのアクセスも優れ、東京北西部、関東全域へのスピーディな出荷を行う拠点として好適な位置に立地している。また、地盤が強固なため液状化の恐れが少なく、3階建ての低層の建物と長時間稼働の非常用自家発電設備を配備することにより、東日本広域の物流センターのバックアップを果たす。

倉庫内の照明はLEDを採用し、太陽光発電設備を設置。1フロアあたりの面積は7000坪と平面面積が広く、保管効率にも優れている。

■埼玉物流センターの概要
名称:(仮称)埼玉物流センター
所在地:埼玉県入間郡三芳町大字上富字中西1163番地
物件取得日:2013年5月21日
稼働開始:2013年7月
敷地面積:5万5062平方メートル(1万6685坪)
延床面積:7万2126平方メートル(2万1856坪)
建物階数:地上3階建
投資概算額:土地・建物152.5億円、マテハン設備など40億円
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