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国交省、コンテナ船事故受け安全対策検討委を設置

2013年7月23日 (火)

行政・団体国土交通省は23日、商船三井運航の大型コンテナ運搬船「MOLコンフォート号」(2008年三菱重工業建造、バハマ船籍)が6月17日に、シンガポールからジェッダ(サウジアラビア)へ航行中、インド洋沖で船体中央部で破断し、沈没した事故に関連し、コンテナ運搬船の今後の安全対策のあり方検討するため、「コンテナ運搬船安全対策検討委員会」を設置すると発表した。

早期に初会合を開催し、2か月程度で安全対策を取りまとめる方針。角洋一・横浜国立大学教授を座長とし、船級協会、船会社、造船所、研究機関を委員として構成する。詳細な委員構成は調整中。

この事故は、シンガポールからジェッダ港(サウジアラビア)へ向けて航行していたMOLコンフォートがオマーン南岸から1000キロメートル沖で発生した。

貨物倉への浸水のため自力運航不能に陥り、その後中央部で折損、前後部に分離。26人の乗組員(ロシア11人、ウクライナ1人、フィリピン14人)は全員無事に救出された。

船体は標準化された鋼鉄製の貨物用コンテナを輸送する貨物船で、タンカーやバルクキャリアと並び、国際間の海上貨物輸送の主力を担う。安定した寄港スケジュールを維持するため、平均25ノットとほかの種類の船より高速航行の性能を持つ。