M&A日野自動車は19日、持分法適用関連会社である澤藤電機の全保有株式を、スパークス・グループが組成した日本モノづくり未来ファンド傘下のARTS-4に譲渡すると発表した。公開買い付けと株式併合、自己株式取得を組み合わせた取引で、澤藤電機は非公開化され、日野自は資本関係から完全に離脱する。
澤藤電機は電装品や発電機、冷蔵庫などを手がける老舗メーカーで、商用車向け電装分野では日野自にとって重要なサプライヤーの1社。日野自は30%を保有していたが、本取引により譲渡額12億円で全株式を譲渡する。
日野自は近年、CASE対応やカーボンニュートラルを軸に、電動化や燃料電池関連の開発を進めている。一方で、関連会社の中長期的な成長には、既存製品の改良に加え、新技術や新領域への投資が不可欠と判断。スパークスの投資先ネットワークや経営支援ノウハウを活用する体制が、澤藤電機の企業価値向上につながると結論付けた。
今後、澤藤電機は日本モノづくり未来ファンドの下で、生産・経営管理体制の強化や新製品開発を進める方針とされる。日野自は資本関係を解消するものの、取引関係は継続し、物流・生産を支えるサプライチェーンの安定性に影響はないとしている。
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