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12月倒産件数、運輸・通信27.9%減、TDB調べ

2014年1月15日 (水)

アパレル帝国データバンクが14日発表した、2013年12月の全国企業倒産集計によると、倒産件数は726件で年間を通じて最も少なかった。負債総額は1757億9500万円で、前年同月比で3か月連続の減少となった。

7業種中6業種で前年同月を下回り、運輸・通信業は31件で27.9%の減少となった。建設業も147件で22.6%減と、20%超の大幅な減少を記録した。負債トップは、福吉組(兵庫県、土木工事業、破産)の236億4400万円で、負債100億円以上の倒産は2件にとどまり、大型倒産が抑制された状態が続いた。

景気動向指数(景気DI)は49.5と、過去最高を2か月連続で更新。自動車や家電製品への消費税増税前の駆け込み需要への影響を受け、住宅以外の耐久消費財の販売も好調に推移した。また、冬期賞与の増加で高額商品の販売が伸びており、繊維製品など高品質志向が戻りつつあることから、改めて日本製に対する意識が高まってきた。

建設や鉄鋼関連、耐久財小売などを含め51業種中11業種で過去最高となった。規模別でも規模間格差が4か月連続で縮小するなど中小企業の改善は大きく、アベノミクス効果が規模の小さい企業にまで波及してきた。