M&AAPモラー・キャピタル(デンマーク)は25日、傘下のインパラ・エナジー・ホールディングス(英国)を通じて保有するナイジェリアの圧縮天然ガス(CNG)事業「Powergas」を、同国のエネルギー企業アルドバなどで構成する企業連合に売却することで合意したと発表した。取引完了は2026年末ごろを見込む。
Powergasは13年設立。ガスパイプラインが届かない地域の産業・商業顧客向けに、天然ガスを圧縮し、道路輸送する「バーチャルパイプライン」を展開している。ナイジェリア国内で4か所のマザーステーションを運営し、250台超のチューブスキッドを保有する。
APモラー・キャピタルは19年4月、Africa Infrastructure Fund I(AIF I)の初号案件として、インパラを通じパワーガス・エベデイ(PEL、ナイジェリア)に出資。PELは20年に事業を開始し、21年にはエベデイのガス圧縮設備を稼働させた。その後、ナイジェリア南東部、南部、南西部へ供給網を広げてきた。
PELでは、従来は焼却処理されていたフレアガスを回収して利用し、ディーゼル発電機を使用していた産業・商業顧客に天然ガスを供給している。直接雇用は175人に上る。
買収後はPowergasのガス調達網や圧縮設備、顧客基盤と、アルドバが持つ全国規模の小売・物流・流通ネットワークを統合する。アルドバは24か月以内にナイジェリア国内100か所へのCNG給油拠点整備を目指すほか、ガス生産地域でPowergasの圧縮能力を拡充する。将来的には西アフリカ市場への展開も視野に入れる。
買収にはダイアデム・エナジー(ナイジェリア)も参画する。同社はPowergasの既存物流パートナーとして、パイプライン網外の産業顧客向けにCNGの道路輸送を担っている。取引の完了には規制当局などの承認取得が必要となる。
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