産業・一般日本コンピュータ開発(神奈川県海老名市)は9月30日、個別受注・多品種少量生産を手掛ける中小・中堅製造業向け生産管理システム「FUSE」を全面刷新し、同日から提供を開始したと発表した。BOM(部品表)の完成前から部品を手配できる「五月雨手配」や「AI(人工知能)自動計画」、完工前の損益予測などを新たに搭載し、短納期化や人手不足、業務の属人化に対応する。
五月雨手配では、BOM全体の完成を待たず、設計が確定したユニットや部品から先行して手配できる。納期の長い部品を早期に調達し、設計、調達、製造を並行して進めやすくする。手配後に設計変更が生じた場合には、発注済みで未入荷の部品など、変更の影響を受ける情報も確認できる。
AI自動計画は、受注納期や作業負荷、設備能力などの条件から生産計画のベース案を自動作成する。担当者は自動作成した計画をガントチャートや生産計画ボードで確認し、現場の状況に合わせて調整する。経験に依存しやすい生産計画業務の負担軽減を図る。
原価管理では「リアルタイム着地点予測(EAC管理)」を追加した。発生済みのコストに加え、発注済みで今後発生する費用や未手配分の予定コストを組み合わせ、案件完了時の損益を予測する。案件の進行中から採算状況を把握し、赤字リスクの早期把握や対応判断を支援する。
在庫管理では、共通部品や中間品をフリー在庫として保有し、受注確定後に案件ごとの製番在庫へ振り替える「ハイブリッド在庫引当」に対応した。設計用のE-BOMと製造用のM-BOMを分けて管理しながら両者の情報を連携する機能も備え、設計変更や代替部品の使用に対応する。
新しいFUSEは、販売、購買、在庫、生産工程、生産計画、実績管理の6パッケージで構成する。対象は従業員30~300人程度の製造業で、産業機械・工作機械、金型・治具、試作・精密部品加工、プラント・設備機器メーカーなどを想定する。クラウドとオンプレミスに対応し、導入期間は最短3カ月。導入前に実施する「プレ要件定義」は60万円(税別)としている。
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