日通、プノンペン発日本向け複合輸送サービスを開始

サービス・商品日本通運は8日、プノンペン発日本向けの複合輸送サービス「NEXSAO-CAMBODIA SAT」（トラック&シー・エア）を今月1日から開始したと発表した。

新サービスは、プノンペン-ホーチミン間をトラック輸送し、ホーチミン発の船舶か航空便に接続、日本へ輸送する。船舶の場合は東京港・名古屋港・大阪港などの主要港、航空便の場合は成田空港や羽田空港を仕向地としている。

これまでプノンペンから日本へ輸送する場合、プノンペン港を利用した海上輸送かプノンペン空港を利用した航空輸送に限られていたため、「直行便がない」「大量輸送のスペースが確保できない」といった課題があった。

カンボジアへの進出企業増加に伴い、日本への物流ニーズが多様化しており、顧客が望むサプライチェーンやデマンドチェーンの構築が求められているとして、新サービスを提供することにしたもの。

プノンペン-ホーチミン間を陸送することにより、東京港・名古屋港・大阪港といった日本主要港までの海上輸送で最大6日のリードタイム短縮につなげ、航空便は直行便による安定したスペースの確保を実現した。

これにより、カンボジア日通が拠点を構えているプノンペンから日本への輸送は、輸送量・リードタイム・コストなど顧客のニーズに合わせた最適な物流サービスで対応できる体制を整えた。アパレル企業に対しては、ハンガーコンテナーによる輸送にも対応する。