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GE日立NE、ロッキード・マーティンと大型サプライチェーン契約

2011年2月18日 (金)

話題GE日立ニュークリア・エナジーは18日、ロッキード・マーティンと提携し、原子力分野の大型サプライチェーン契約を締結したと発表した。米国に本社を置く両社は、共同で「世界で最も進んだデジタル制御システム」と原子炉の設計・製造を目指す。16日(現地時間)に合意・締結した。

 

合意により、ロッキード・マーティンの原子力システム・ソリューションズ部門が、GE日立ニュークリア・エナジーの革新型単純化沸騰水型原子炉(ESBWR)向けの原子炉主制御室システムを設計・製造することになる。GE日立ニュークリア・エナジーは沸騰水型原子炉(BWR)技術、サービスでは世界的な業界リーダーであり、新規原子炉建設に関する50年以上の実績を持っている。

 

原子力発電分野にも実績を持つロッキード・マーティンは、安全性が最重視される計測制御(I&C)システムを米海軍、民間プロジェクト向けに50年以上にわたって供給しており、リーディング・サプライヤーとしての地位を確保している。ロッキード・マーティンのI&Cシステムは現在、全世界に展開している米国のすべての潜水艦と空母に採用されている。

 

ロッキード・マーティンは、主制御システムのほか、関連するシミュレーションとトレーニング支援、サービス、交換機器をGE日立ニュークリア・エナジーに供給する。米原子力規制委員会(NRC)は2011年秋までにESBWRの設計審査を完了する見通しとなっており、ESBWRは米国での建設についてNRCの完全認可を受ける初めての次世代原子炉になる見込み。