東洋ゴム、欧州統括会社の物流機能強化

荷主東洋ゴム工業は5月1日付で、ドイツにタイヤ販売事業を行う現地法人「トーヨータイヤ・ドイツ」を設立する。

これまでドイツ、オーストリア市場向けのタイヤ販売は、欧州全域のタイヤ販売統括子会社「トーヨータイヤ・ヨーロッパ」（ドイツ）の販売部門が展開していた。欧州タイヤ販売事業全体の強化を見据えた組織改編の一環として、統括子会社の機能を分社化し、販売に特化した独立法人を設立するもの。

統括子会社は、販売部門の分社化により、欧州の4か国の既存販売会社と今回設立するドイツ法人を傘下に置き、これらの統括機能の強化と管理機能の確立を図る。また、整合性ある価格政策や統一的なマーケティング展開、最適物流の構築など、より機動的なマネジメントを行う。

同社は欧州市場で、昨年5月に稼動し始めたマレーシア工場から高付加価値品の生産供給を始めているほか、統括機能の強化、ACミランとのプレミアムスポンサー契約を中心とした積極的なブランディングに注力している。