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負債額3億3400万円

川村産業(福井)が自己破産申請、TDB調べ

2014年5月2日 (金)

M&A帝国データバンク(TDB)は2日、川村産業(福井県南条郡南越前町)が4月30日に福井地裁に自己破産を申請し、5月1日同地裁から破産手続き開始決定を受けた、と発表した。申請代理人は、中村克宏弁護士(大阪市北区)ほか3人で、破産管財人は乙部幸市郎弁護士(福井市)。

同社は、1950年9月に創業し、52年5月に法人改組した荷役運搬設備製造業者で、テーブルリフトやトラバーサーリフトなどの製作、搬送ラインなどの設計・製作を受注生産100%で行っていた。

バブル崩壊に伴う海外投資の負担から03年1月27日に福井地裁へ民事再生法の適用を申請し、同年2月17日に民事再生手続き開始決定となった(負債12億177万円)。その後、07年4月9日には民事再生手続が終結。定期的なメンテナンス収入のほか大口のリピート案件なども受注し、07年12月期は売上高4億7700万円を計上していた。

12年12月期は売上高3億8800万円を計上していたが、低収益体質が続き、財務内容の改善が進まず業績の回復が見られない中、先行きの見通し難から事業継続を断念、今回の措置となった。負債は、債権者103人に対して3億3400万円。