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14年3月期決算

玉井商船、外航市況回復と円安で営業黒字転換

2014年5月9日 (金)

財務・人事玉井商船が9日発表した前3月期決算は、外航海運部門の市況回復や対ドル為替レートの円安効果で4.7%の増収となり、営業損益は8400万円の赤字から1億1100万円の黒字へと転換した。

外航部門では、市況水準がやや好転し、期間を通して対米ドルの円の為替レートが1ドル17円安い100円前後で安定的に推移したこと、燃料油価格が1トン当たり40ドル安い643ドル前後に値下がりしたことなどが寄与し、航海ごとの採算が改善、増収増益となった。

併せて、太平洋と大西洋を結ぶトランスオーシャン配船を積極的に進めることで空船航海を極力減らし、運航コストを削減、採算の安定化と向上を図った。

今期は、「船腹需給バランスの不均衡が徐々に解消される」見通しを立て、9月以降に市況回復の兆しがあるとみており、往航貨物の獲得、効率的な配船に取り組む。業績見通しは売上高69億円、営業利益1億9000万円を予想。最終利益は、外航船1隻の売却による特別利益を計上する予定で、4億7000万円を見込む。

通期の平均為替レートは1ドル101円、燃料油価格は1トン630ドルを想定する。

[玉井商船]2014年3月期連結決算(単位:百万円)

 2014年3月期2013年3月期増減
売上高6,9326,6184.7%
営業利益111-84-
経常利益49-129-
当期純利益516-21-