財務・人事日立物流が9日発表した前3月期決算は、売上高が14.1%増、営業利益が7.5%増となったものの、海外子会社の収益計画見直しに伴うのれん減損損失を特別損失に計上した影響などで最終利益が51.3%減の54億3300万円となった。
システム物流(3PL)事業で新規案件の受託が底堅く推移し、旧日立電線ロジテックが「日立物流フロンティア」としてグループ入りしたことも寄与し、14%の増収につなげた。
利益面では、既存顧客の取扱量が減少したほか、新規案件の増加で立ち上げコストがかさみ、予想を下振れて推移したものの、9月以降は回復基調となったことから営業利益は7.5%の増益を確保した。
今期は売上高6550億円(5%増)、営業利益250億円(19%増)、最終利益133億円(2.4倍増)を見込む。
[日立物流]2014年3月期連結決算(単位:百万円)
2014年3月期 | 2013年3月期 | 増減 | |
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売上高 | 624,504 | 547,517 | 14.1% |
営業利益 | 20,992 | 19,535 | 7.5% |
経常利益 | 19,961 | 19,568 | 2.0% |
当期純利益 | 5,433 | 11,156 | -51.3% |