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SBSHD、トップ10入りへ「全方位3PL」打ち出す

2011年2月23日 (水)

ロジスティクスSBSホールディングスは23日、2010年12月期の決算説明会を開き、財務基盤の健全化に向けた取組状況、3PLとアジア進出を軸とした事業展望などを説明した。

 

財務強化へ有利子負債120億円削減
物流施設戦略をこれまでの自社開発・自社保有からノン・アセット型に転換したことなどを受けて、前期は有利子負債を567億円から120億円削減し、自己資本比率が23.2%(4.6ポイント増)に上昇した。

 

セグメント再編、事業ごとの収益力明確に
今期以降は、着実な成長を目指す物流事業と波動が大きい不動産事業の収益力を明確化するとともに、事業規模に見合ったセグメント分けを行うため、「物流、マーケティング、人材、金融、その他」の5部門となっていたセグメントを「物流、不動産、その他」の3部門に再編成する。

 

同社は11年12月期の通期連結業績見通しとして、売上高1200億円(0.1%増)、営業利益35億円(17.9%減)、最終利益17億円(20.6%減)を見込んでいるが、新セグメントで見た場合、主力の物流部門の売上見込は1092億円で4.3%増となるなど、事業特性に合った管理がしやすくなるといったメリットがある。

 

全方位3PLに注力、業界トップ10入り目指す
向こう数年間で連結売上高2000億円に到達して「業界トップ10」入りできる基盤を整備するため、本業での積極的なM&Aや物流施設戦略を視野に入れる。

 

11年度は「全方位の物流機能を持つ3PL」を掲げ、3PL分野の強化に注力するとともに、海外戦略も「アジアで稼ぐ」をキーワードに中国、ASEAN、インドに焦点を当てた事業展開を進める。