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内海造船、鉄運機構・栗林マリタイム向けRORO船引渡し

2014年5月27日 (火)

荷主内海造船は27日、因島工場で建造中の独立行政法人鉄道建設・運輸施設整備支援機構・栗林マリタイム向けRORO貨物船「神加丸」を引渡す。

神加丸の積載貨物はシャーシ、乗用車、トラック、重車両、ロールペーパーなどで、車両倉は5層で構成。うち2層が乗用車倉、残り3層にはシャーシ、トラック、重車両などの積載が可能となっている。

乗込甲板と1層下の甲板には、ロールペーパー積載用の区画を設けており、自動車の搭載は乗込甲板の船尾左舷、船首左舷に設けたショアランプ扉から船内に入り、倉内ホールドランプを経由して所定のホールドまで自走して行う。

水槽試験による検討を重ねて創り出した速力性能に優れた船型で、省エネ装置「ステップ」、船尾フィンにより、燃費性能にも優れた船型とした。航海中の横揺れを防ぐためのフィンスタビライザを備えているほか、バウスラスタ、スタンスラスタを装備し、離接岸の性能向上を図っている。舵にK-7ラダーを採用することで離接岸、航海中の操船性能も向上させた。

主機関には電子制御型主機関(ME-C型)を採用し、可変ピッチプロペラ、軸発電機を装備して燃料消費量の低減を図っている。