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NEC、中小型液晶パネル強化へ天馬微電子と提携合意

2011年2月28日 (月)

産業・一般日本電気(NEC)は25日、NEC液晶テクノロジー、天馬微電子股有限公司(中国広東省深セン)、天馬微電子の親会社グループ・中国航空技術国際控股有限公司とともに、中小型液晶パネル事業の強化に向けた資本提携に合意した。

 

NEC液晶テクノロジーは7月をめどに、天馬微電子に経営を委託している中航国際グループ会社が70%の株式を保有するNECとの合弁会社となり、これまで通り日本の液晶会社として、産業用中小型液晶パネルをコアとした事業を行う。

 

この提携により、NEC液晶テクノロジーと天馬微電子の両社は、NEC液晶テクノロジーが持つ世界トップクラスの高度な製品開発・設計力と、天馬微電子が保有する世界有数の生産能力と緊
密に連携する。

 

NEC液晶テクノロジーは、産業系液晶に要求される少量多品種の製品についてはこれまで通り秋田工場を活用し、全世界で2000社規模の顧客に向けた事業を継続していく。また、ボリュームが必要な製品や、より大きなサイズの製品は、天馬微電子の生産ラインを使用することにより、NEC液晶テクノロジーの技術を活かした高品質な製品ラインナップの拡充と出荷量の拡大を目指し、引き続きグローバル顧客のニーズに応えていく。天馬微電子と部材購入などでも協業し、コスト対応力の強化も図る。

 

天馬微電子は、中国で初めて液晶製品を開発・製造し、約30年間、液晶ディスプレイ分野で事業を展開してきた。既に、中国内に最新の中小型LCDの生産ラインを有し、中小型液晶パネル分野で事業を急速に拡大している。NECグループと中航国際グループは、今回の提携を機に関係を強化し、ほかの分野でも提携の可能性を検討する。