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中国商務部の決定に「失望している」

マースクなど3船社、中国の承認得られずP3結成断念

2014年6月18日 (水)
▲P3結成の断念を伝えるマースクラインの発表

▲P3結成の断念を伝えるマースクラインの発表

ロジスティクス世界最大のコンテナ船社・マースクライン(デンマーク)は17日、中国商務部がマースク、MSC(スイス)、CMA CGM(フランス)の3船社による運航アライアンス組織「P3ネットワーク」を承認しないと発表したことを受け、P3結成の準備作業を停止すると発表した。

同社は「商務部の決定を尊重する」とした上で、3船社がP3ネットワークの枠組みによる準備作業を停止することに合意していると発表。

同社の最高貿易・マーケティング責任者(CTMO)を務めるヴィンセント・クラーク氏は、P3結成の断念することについて「中国からの質問や懸念に対処するために努力を重ねてきたのだから、(中国商務部の判断には)もちろん失望している。P3は顧客の製品品質を高め、当社にとってもより効率的なネットワークを提供することになっていたはずだ」と述べ、中国の判断に強い失望感を示した。

同社は過去80年以上、中国で信頼性の高い定期船輸送を展開し、中国当局とも緊密に協力して顧客にサービスを提供してきた。

ニルス・S・アンダーセンCEOは「規制当局のすべての懸念に対処する努力を重ねてきただけに、決定には驚いている」とコメントした。