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バンテック、運用・保守業務を日本HPにアウトソーシング

2011年3月8日 (火)

ロジスティクス日本ヒューレット・パッカード(日本HP)は8日、バンテックから物流システムの運用・保守のアウトソーシング業務を受注し、同日から稼働を開始したと発表した。

 

バンテックは売上拡大、コスト削減、グローバル展開の推進を図るため、これまで自社で行なっていた物流システムの運用・保守業務をアウトソーシングすることを検討してきた。

 

主要物流システムは、37種の業務アプリケーションで構成されていて、運用・保守業務に多くの人員とコストを要していた。また、各業務アプリケーションは、別々のベンダーが開発したもので、プラットフォームや仕様も異なるため、非効率で属人的なオペレーションとなっているものもあり、グローバル展開を困難にする一因になっていた。

 

こうした課題に対処するため、日本HPはアプリケーション管理のアウトソーシングサービス「アプリケーションマネジメントサービス」(AMS)を活用し、37種の業務アプリケーションのオペレーション方法や仕様などの情報を棚卸し、バンテックの物流システムの運用・保守業務を請け負った。

 

バンテックは、中国・大連に日本専用のオフショア拠点があること、プラットフォームを問わないアプリケーションの統合・運用ノウハウを保有していることなどを評価し、アウトソーシング先として選定した。

 

今回のアウトソーシングにより、バンテックは、運用の品質維持・向上、リスクの低減、コスト削減を同時に実現したほか、これまでの運用・保守業務担当者の大半を他部門も含めた戦略的な組織に配置転換したことで、人員の有効活用による「付加価値創造型情報システム部門の確立を図る」としている。また、荷主向けサービスやグローバル対応を強化する。

 

日本HPでは、グローバルに展開するコア・アプリケーション、次期フェーズとして各業務アプリケーションの機能拡張、クラウドによる業務アプリケーションの統合化、アウトソースを受託した37種の業務アプリケーションを有効に活用する「リバースエンジニアリング」も提案していて、「今後もバンテックの戦略的ITパートナーとして、経営を支援する先進的な物流システムの構築を支援する」としている。