財務・人事丸運が30日に発表した4-6月期決算は、流通貨物部門で7800万円の損失を計上したことなどにより、営業損益は8500万円の損失(前年同期は8300万円の損失)、最終損益も4600万円の損失(同1億円の損失)となった。
同社の流通貨物部門は低温物流の共同配送事業と特定顧客向けの受託事業で構成していたが、前期半ばに特定顧客向け受託事業から撤退。
共同配送も運賃・人件費の上昇に対して効率的な運用や生産性の改善が計画通りに進まず、部門売上高は4億8200万円(25.6%減)にとどまった。部門経常損益は1億4200万円改善したものの、前年同期に続いて7800万円の損失を計上した。撤退事業を除いた部門経常損益は、1400万円悪化した。
主力の貨物輸送部門は前年並みの貨物量を確保したが、コストの上昇を完全に転化することができなかったことから、わずかに部門経常利益が減少した。
同社が区分する貨物輸送、流通貨物、潤滑油・化成品、石油輸送、国際貨物、その他の6部門のうち、経常損益で利益を計上できたのは貨物輸送と潤滑油・化成品の2部門のみとなった。
[丸運]2014年3月期第1四半期連結決算(単位:百万円)
2015年3月期第1四半期 | 2014年3月期第1四半期 | 増減 | |
---|---|---|---|
売上高 | 11,492 | 11,801 | -2.6% |
営業利益 | -85 | -83 | - |
経常利益 | -40 | -49 | - |
当期純利益 | -46 | -100 | - |