積水化成品工業、多温度帯管理輸送容器を開発

サービス・商品積水化成品工業（大阪市北区）は11日、常温で多温度帯の商品を運ぶことができる「多温度帯管理輸送容器」を開発したと発表した。

通信販売やネットスーパーなどの宅配サービス市場の拡大に伴って輸送形態の多様化が進み、温度管理輸送でも効率化やコスト削減が期待されていることから、「常温輸送で、ひとつの容器で多温度帯に対応できる輸送容器」を開発したもの。

これまで、冷蔵、冷凍品の輸送にはそれぞれの温度帯を管理するための車両や容器が必要だったが、この多温度帯管理輸送容器を使用することで、常温下の1つの容器で冷凍、冷蔵、常温それぞれの温度帯を管理することができるようになる。容器設計に際し、セッティングや作業性、輸送の効率を考慮した。

同社はこの容器を温度管理が必要な外食産業、小売・流通業、宅配サービス、物流業などに販売し、2014年度に1億円、15年度には2億円の売り上げを目指す。