ピックアップテーマ
 
テーマ一覧
 
スペシャルコンテンツ一覧

神戸港、インフラ輸出拠点の巨大重量物倉庫が完成

2011年3月30日 (水)

話題巨大重量物専用倉庫のイメージ(クリックで拡大)神戸市は29日、政府が策定した新成長戦略の目玉となる、インフラ輸出を促進する巨大重量物専用倉庫がPI-Rバース背後地に完成し、4月1日から供用を開始すると発表した。

 

この施設は重量物の取り扱いを得意とする大海運輸が建設を進めていたもので、重量物船の接岸が可能となる水深12メートル岸壁の背後に立地している。重量物に特化した施設と立地特性から、市では「インフラ関係貨物のワンストップサービスが実現し、フェリーや内航船により、瀬戸内海をはじめ西日本から貨物が集積され、神戸港の取扱貨物の増大に寄与する」と期待している。

 

日本の優れた技術による発電・浄水のインフラや環境関連設備などの大型プラントは、新興国を中心に諸外国からの需要が多く、プラント輸出は今後も堅実に推移していくとみられている。これらの高付加価値貨物は、重量容大物を含むケースが多く、室内保管のニーズがありながら対応できる設備がこれまでにはなく、需要をつかみきれていなかった。

 

今回完成する施設は重量物に特化した施設で、400トン吊クレーン車を常駐させ、前面岸壁から直接本船に積み込むことが可能となっていることから、大幅なコスト削減とインフラ輸出の国際競争力の強化につながるもの。

 

■巨大重量物専用倉庫の概要
所在地:神戸市中央区港島5丁目1番(ポートアイランドRバース)
建築面積:1万3387平方メートル(平屋建て、横幅271メートル×奥行26メートル×高さ17.3メートル)
装備:吊り上げ能力100トンの天井クレーン