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元役員らと和解成立

リンコー、来年3月末までに不正経理の子会社清算

2014年10月1日 (水)

ロジスティクスリンコーコーポレーションは9月30日、元役員らによる不正行為があった子会社「臨港商事」の特別清算を2015年3月末までに結了できる見通しだと発表した。

同社は臨港商事の元役員らに対する損害賠償責任を追及する訴訟で特別清算手続きに時間を要し、これまで清算結了時期を確定できなかったが、ことし7月に東京高裁から和解勧告が出されたことを受け、元役員らと和解。これにより、清算手続きの結了にメドが立った。

臨港商事は元役員らに対し、在任中の不適切な経理処理などで損害賠償責任を追及。また、不適切な経理処理の結果、虚偽記載のある有価証券報告書を提出することとなったことから、リンコーが国庫に納付した課徴金300万円の賠償を求める訴えを新潟地裁に起こしていたが、和解の成立に伴い、7月31日に取り下げていた。

その後、臨港商事と元役員らとの間の債権債務の整理が終了。特別清算を監督する新潟地裁の許可を得て、残りの債権債務関係を整理し、清算手続きを進めている。

リンコーと臨港商事の間には貸付金債権が残っていたが、リンコーが返済不能債権を放棄して同社の特別清算手続き上の残余財産を確定することにし、9月17日に同地裁の許可を得たため、来年3月末までに清算を結了できる見込みとなった。