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トラック代行輸送など代替手段確保も通常時の8%分

JR貨物、台風被害による運行見合わせで輸送力半減

2014年10月8日 (水)

ロジスティクス日本貨物鉄道(JR貨物)は7日、東海地方に上陸した台風18号の影響で土砂が流入し、不通となっている東海道線由比-興津間で、5トンコンテナ1日1万1000個の輸送能力に相当する貨物列車の運転を見合わせていると発表した。

この区間を通過する貨物列車は1日平均90本で、運行数ベースでは全国490本の18.3%に相当する。また、輸送力は5トンコンテナ換算で1日1万1000個(5万5000トン)となっており、全国合計の2万2000個(11万トン)の半分に相当する。

主に宅配便などの積み合わせ貨物、書籍・雑誌、紙・パルプ、清涼飲料水などの食料工業品、化学工業品、自動車部品を輸送しており、運転見合わせに伴う代替手段として、東京貨物ターミナル駅と静岡貨物駅間で5トンコンテナ200個分のトラック代行輸送を「準備でき次第」実施する。

静岡貨物駅と福岡貨物ターミナル駅間では臨時列車を運転し、このトラック代行輸送を接続することで、関東-九州間の輸送力の一部を確保する。

また、東京貨物ターミナル駅と福岡貨物ターミナル駅間で上越・日本海縦貫・山陽(高崎・南長岡・金沢・京都経由)と、名古屋貨物ターミナル駅と札幌貨物ターミナル駅間でう回列車をそれぞれ1往復(5トンコンテナ換算100個分)運行する。

JR貨物では、これらの対応策によって往復で1日800個分(通常時の7.2%に相当)の輸送力を提供し、トラック代行輸送とう回臨時列車運転の拡大も検討する。