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復旧は今月20日メド

JR貨物、台風で不通の代替輸送拡大、通常時の18%確保

2014年10月9日 (木)

ロジスティクス日本貨物鉄道(JR貨物)は9日、台風18号の影響で6日から東海道線由比・興津間が不通となっていることを受けて実施しているトラック代行輸送、う回列車運転を拡大をすると発表した。これにより、通常時の同区間の18%に相当する輸送力を確保し、今後も拡大を検討する。同区間では、JR東海が今月20日からの運転再開をメドに、復旧作業を進めている。

トラック代行輸送は、既に実施している東京貨物ターミナル駅-静岡貨物駅間に加え、東京貨物ターミナル駅-西浜松駅間でも実施する。輸送力は片道最大50個(5トンコンテナ換算)で、準備でき次第開始する。

西浜松駅-福岡貨物ターミナル駅、西浜松駅-広島貨物ターミナル駅間に列車を運転し、これとトラック代行輸送を接続することで、関東-九州間、関東-広島間の輸送力の一部を確保する。

また、う回列車として既に運転を行っている東京貨物ターミナル駅-福岡貨物ターミナル駅間(日本海縦貫線経由)、名古屋貨物ターミナル-札幌貨物ターミナル駅間(日本海縦貫線経由)に加え、東京貨物ターミナル駅-大阪貨物ターミナル駅(中央東線・中央西線経由)でも、う回列車の運転を行う。

輸送力はコンテナ貨車13両(5トンコンテナ換算65個)で9日の東京貨物ターミナル駅出発分から開始する。

このほか隅田川駅-金沢貨物ターミナル駅間の定期列車と大阪貨物ターミナル駅-金沢貨物ターミナル駅間の定期列車を金沢貨物ターミナル駅で接続し、関東-関西間輸送力の一部を確保する。

この対策による輸送力は5トンコンテナ換算で片道30個。8日の隅田川駅発から開始した。

さらに、関西-九州、関西-広島・山口、静岡-名古屋、札幌貨物ターミナル-沼津・富士間で区間列車を運転する。これと代行トラック輸送、う回列車を接続することで、輸送ネットワークの一部を確保する。

既に行っている代行トラック輸送・う回列車に加え、今回追加する代替輸送を合わせ、最大で往復1990個(1日あたり)の輸送力を確保することとなる。これは不通区間での提供輸送力の18%に相当する。