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1号機の発電再開は11月7日頃

中国電力、新小野田発電所の早期復旧へ構内トラック輸送

2014年10月31日 (金)

荷主中国電力は30日、新小野田発電所(山口県山陽小野田市)で8月に発生した石炭搬送用コンベア火災について、原因と再発防止対策、復旧見込みを発表した。

石炭火力発電所の新小野田発電所(出力50万キロワット×2基)では、8月17日に石炭搬送用コンベア火災が発生し、発電を停止。その後、火災原因の検証を行うとともに、冬季重負荷期前の発電再開に向け、コンベア設備の復旧作業を進めている。

同社のまとめによると、火元付近のコンベアローラーの分解点検を行った結果、そのうちの1つに「回転不良の痕跡が認められた」として、このローラー軸受部が発熱周囲に付着した石炭粉に着火したことでゴム製のコンベアベルトに延焼したと推定した。

同社では、再発防止対策として石炭搬送用コンベアローラーなどの総点検を実施し、健全性を確認。携帯温度計使用による石炭搬送用コンベアパトロール時の温度監視を強化するほか、コンベアベルトの材質を難燃仕様へ変更するとともに、温度センサーを新設し、消火配管も増やす。

現在、早期復旧と安定的な燃料搬送の観点から、1号機のボイラー近くに石炭搬送用垂直コンベアを新設しており、構内貯炭場から同コンベアまで石炭をトラック輸送することで、1号機は11月7日頃に発電を再開できる見通しとなった。

また、焼損したコンベアの復旧も順調に進んでおり、定期点検中の2号機は11月20日頃に再開する。