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丸紅、上海紡織と戦略的包括提携で合意

2011年4月18日 (月)

アパレル丸紅は18日、中国最大級の総合繊維企業、上海紡織(集団)有限公司と戦略的提携関係を構築することで合意したと発表した。衣料品・生活用品などのライフスタイル関連商品を中国市場で販売拡大するほか、アセアン諸国など第三国からの調達強化、中国からの輸出取引拡大などに取り組む。

 

上海紡織は、紡績・編立・織布・染色・縫製の一貫生産設備を保有する中国最大級の繊維企業で、国内販売でも三槍(インナー)、海螺(紳士シャツ)、民光(寝装寝具)と3つのトップブランドで直営店・代理店を合わせ、中国全土で5800を超す販売網を保有する。

 

丸紅はこれまでも中国で日本・欧米市場向けOEM取引、中国市場向け原材料販売を中心に多くの実績があり、上海紡織とは長年にわたって紡績・染色分野での合弁会社の設立やシャツのOEM取引を行い、友好的な関係を維持してきた。

 

現在、中国では急速な経済発展に伴い消費市場が急激に拡大する一方、衣料品の生産面では人件費の高騰、人民元高、輸出増値税還付率の低落傾向などのコスト上昇など繊維産業を取り巻く環境は大きく変化している。

 

丸紅では「上海紡織と協力して、これら構造変化に対応した新しいプラットフォームの構築を行うことで、日中間の取引拡大だけでなく、両社が世界各地に持つインフラを最大限に相互活用しながら、さらなるビジネス展開を目指していく」としている。