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九州で退官する海上自衛官向け内航合同面接会

2014年12月18日 (木)

国内九州運輸局は18日、内航海運事業者と退職を間近にし、再就職を検討している海上自衛官が直接話をする合同企業面接会を12日に開催した、と発表した。

内航船員の確保・育成対策として、海上自衛隊佐世保地方総監部で「再就職の準備段階で疑問や不安に思うことや、船員の資格や内航海運の制度」などを説明する海事セミナーを開催するとともに、退職予定で再就職を検討している海上自衛官がお互いに直接話す機会を設けたもの。

自衛官65人と内航海運24社が参加したこの取り組みは、2009年度から毎年実施し、今回で6回目となった。佐世保と広島県呉市の2か所で行われている。

海事セミナーでは九州運輸局の職員が講師となり、内航海運業の仕組みや海技資格の制度・労働条件などを説明。これらの仕組みを初めて耳にした参加自衛官も少なくなく、現在の勤務艦艇の環境と異なる点や、今後の求職活動で重要な点など、具体的な説明を受けた。

参加企業は積極的に自社PRを行い、ある企業は「3年前から参加しており、すでに5人の自衛官OBを採用している」「船内で挨拶もしなかった若い船員を自衛官OBと同じ船に乗船させたところ、挨拶をするようになった」などと話した。

昨年は自衛官7人が内航海運業へ再就職している。