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ピッキング作業効率25%改善

DHLとリコー、スマートグラス用いた倉庫内作業で成果

2015年1月28日 (水)

調査・データDHLとリコー、スマートグラス用いた倉庫内作業で成果DHLは26日、オランダ南部のベルヘン・オプ・ゾームにある同社倉庫でスマートグラスと拡張現実(AR)による倉庫内ピッキングの実証実験を実施し、期待通りの成果が得られたと発表した。顧客のリコー、ウェアラブルコンピューター専門会社のユビマックスと連携し、庫内作業で「ビジョンピッキング」と呼ぶテストを実施したところ、作業効率が25%改善したという。

DHLとリコー、スマートグラス用いた倉庫内作業で成果テストでは、ピッキング作業員が業務のスピードアップとエラーの低減を目的に、スマートグラス上に表示される画像に従って作業を行った。この結果、ピッキング作業効率は25%改善し、同社の担当者は「ビジョンピッキングによってハンズフリーのピッキングが可能になり、大幅に生産性が大幅に向上する。このテクノロジーはスタッフを助けるだけでなく、顧客に対しても刺激的な価値をもたらす」と評価するとともに、「拡張現実がサプライチェーン分野により関連の深い存在となる第一歩」と位置付ける。

DHLとリコー、スマートグラス用いた倉庫内作業で成果テクノロジーの利点と制限を把握するために行ったこの実証実験で、ベルヘン・オプ・ゾームの倉庫スタッフは3週間、グーグルグラスとビュージックス社製のスマートグラス「M100」などのヘッドマウントディスプレイを装着。ディスプレイには、ピッキング作業中に通路、製品の位置、量などに関する情報が表示される。

実証実験に臨んだ10人の作業員は、これらの機器を使用し、作業員は想定を上回る速度で動き、作業ミスもないまま与えられた時間内に9000の受注を処理、2万点以上のアイテムをピッキングした。この結果を受け、DHLとリコーは共同でこのソリューションの実現に向けて評価を進めている。