商船三井、LBC買収資金で2500億円を調達

財務・人事商船三井は23日、オランダのケミカルタンクターミナル運営会社LBCタンクターミナルズ（LBC）の買収に伴い、株式取得資金の調達として、国際協力銀行（JBIC）および三井住友銀行を主幹事とする協調融資団と長期融資契約を締結したと発表した。

今回の契約は、2025年6月に完了したLBCの買収に伴う長期安定的な資金確保を目的としたもので、JBICから1350億円、三井住友銀行をアレンジャーとするシンジケートローンで1150億円、計2500億円を調達する。融資団には三井住友信託銀行、三菱UFJ銀行、SMBC信託銀行、地方銀行などが参加している。

▲LBC社タンクターミナルに停泊するMOL Chemical Tankers運航のケミカル船（出所：商船三井）

LBCは、欧州や米国にタンクターミナルを保有する企業で、ケミカル製品の保管・取り扱いに強みを持つ。商船三井は、これまでの海上輸送に加えて、陸上での保管・物流機能を取り入れることで、ケミカルロジスティクス事業のバリューチェーンを拡張。ボラティリティーの低い安定収益事業として、今後の成長分野に位置付けている。

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