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ソリトンシステムズ、遠隔アシスト自動運転を実証

2025年12月24日 (水)

調査・データソリトンシステムズ(東京都新宿区)は23日、自社開発の自動運転「遠隔アシスト方式」が大阪府四條畷市に導入され、同市田原台地域で実証実験を開始したと発表した。

遠隔アシスト方式は、自動運転車両が判断に迷う場面で、遠隔監視中のオペレーターがボタン操作で助言を送り、車両がその情報を踏まえて最終判断を行いながら自動運転を継続する仕組み。従来必要とされてきた乗員による手動の運転介入を不要とし、自動運転の継続性向上を目的としている。

▲遠隔アシストシステムの操作模様(出所:ソリトンシステムズ)

同システムは、ソリトンの遠隔支援システムと、エクセイド(名古屋市中区)が提供する自動運転方式「ADENU」を連携させて開発された。実証では、生活道路を中心に、路上駐車車両の迂回、高速で接近する後続車への対応、一時停止標識での安全確認後の発進、乗降場所での乗客確認後の発進など、多様な運転局面での有効性を検証している。

遠隔アシストのオペレータは、一定の訓練を受け運転免許を持つ地域ボランティアが交代で担当。今回の実証では、安全確保のため保安要員が同乗する自動運転レベル2の形態を採用し、2026年1月上旬まで走行を行う予定だ。

同社は、遠隔アシスト方式により、将来の高度な自動運転技術を待たずにドライバーの無人化を実現できるとしている。遠隔監視オペレーターとの兼務が可能な点から追加投資を抑えられることも強みで、事業性向上が求められる地方交通の有力な手段として、国内外で関心が高まっている。同社は今後も、遠隔支援と組み合わせた安全性と事業性に優れた自動運転方式の実用化を目指す方針だ。

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LOGISTICS TODAY編集部
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