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15年3月期第3四半期決算

第一中央汽船、特別利益計上も市況低迷し経常赤字拡大

2015年2月2日 (月)

財務・人事第一中央汽船は1月30日、全船型で外航不定期船市況が低迷したことと為替差損12億7900万円を計上した影響を受け、通期業績予想を全面的に下方修正した。売上高を70億円、営業損益を87億円、経常損益を74億円、最終損益を18億円それぞれ引き下げた。

これにより、今期は売上高1530億円、営業損失130億円、経常損失140億円、最終損失45億円となる見込み。最終損益は海外の控訴審で同社の主張が認められたため、一審判決を受けて計上した訴訟損失引き上げ金57億6300万円を戻入れるため、第3四半期決算で特別利益として計上したが、市況低迷と為替差損で損失が拡大する見通しとなった。

同社が1月30日に発表した2014年4月から12月まで9か月間の決算は、資本増強による財務基盤の強化、保有船の売却、用船解約を通じて経営の安定化を図ったが、売上高が4.1%減少、営業損失は65億7800万円と14億円の悪化となった。主力の外航海運事業で売上高が5.2%減の1071億4100万円と伸び悩み、部門損失が14億円拡大して73億4900万円となったのが影響した。

[第一中央汽船]2015年3月期第3四半期連結決算(単位:百万円)

 2015年3月期第3四半期2014年3月期第3四半期増減
売上高119,595124,745-4.1%
営業利益-6,578-5,165-
経常利益-6,885-5,998-
当期純利益-583-2,256-